中原理恵「GOLDEN J-POP THE BEST」

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朝青龍、初日二連敗。しかし見ました?あの、土俵落ちた後の、行司を見るときの表情。これをガチンコといわずに何というかという、願うような目。勝負って切ないね。
中原理恵、最近全く見ないね。幸宏との交際はどうなったのだろう?わかりません。なーんにものこらないね。
で、このベストなのですが、「東京ららばい」ってデビュー曲だったのか。デビューで華々しくヒットして、それ以降は尻すぼみだったのだな。楽曲の大半は歌謡界の至宝、松本隆、筒見京平コンビによるもの。でも、なんか、どこか冴えないんだよね。サンタ・エスメラルダの「悲しき願い」を下敷きにしている「東京ららばい」は間違いなく最強なんだけど、それ以降は、丁寧にはできているけど、インパクトはいまいちの、シングルとしてのパワーは希薄めの曲が続く。松本隆の作風も、違うよね。なんか違和感残る。「東京ららばい」の「地下があるビルがある」なんて歌詞、インパクトあるけど、らしくないもんね。でいて、夜の女を大衆ヒット歌謡のポップさで仕立てられたのが唯一この「東京ららばい」だけなんだよね。後のはちょっと、お茶の間で流れるには重いというか、「子供は聞いちゃダメよ」って感じになってくる。それほど色っぽいというわけじゃないけど、あっち側っぽい感が立ちこめすぎてしまう。お水すぎる。でも、この頃の中原理恵って、欽ドンとか出まくって、存在はかなりお茶の間に浸透してたんだよね。当時「研ナオコのポストに入るのはぜったい彼女だろう」なんて確信めいた目で見ていたんだけど。なかなかどうして、そういうことにはなりませんでしたね。だんだんわかったってきた。松本隆の描く夜の女って、コクというかアクがない。洗練されすぎて、かえって小細工ばっかり目立ってしまう。夜の女って、やっぱり怨念、怨情、怨歌であるべきなのに、そこのところをなるべく見ないように、出さないように作っているのがわかる。それ故におかしな手練手管がみえてしまって、微妙なんだな。苦労のあとは伺えますが。だぶん、阿久悠が書いていたら、もうちょっとヒット曲増えてたかもしれない。だいたい、はっぴいえんどの頃からさんざん「日本語の湿気」と戦ってた人が、いきなり女のみれんなんて書けないよね。でいて、後期の明菜ワークではその辺完全に克服してるんだよな。さすが松本隆