やさぐれ歌謡 男の対決 ユニバーサル編

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池袋ユニオンで未開封品が1000円オフで売ってたのでやっと買ってみました。シネマスターものオムニバスといえば、同じユニバーサルから以前、「シネマスタア・コレクション<アクションスタア編>」というのが出ておりましたが、あれはレコード落としの音源をスクラッチを目立たなくする加工をして音がこもってしまっているような浅ましい作品が散見される商品としては粗悪極まりない一品でしたので、こちらのオムニバスにもそういう音源が含まれているのではと思って様子をみていたのでした。最悪マスターテープ無くしたなら、レコード落としも仕方がありませんが、それを誤魔化すような加工はいけません。それは「オリジナルマスターテープに起因するノイズ」などではないのですから。レコードの音質でノイズもそのままを出すのが礼儀ってもんです。「幻の名盤解放同盟」の作品にはそういうものも多々ありましたが、総じて不満はありませんでしたし。
で、このオムニバスなのですが、音質的な問題は全くありません。全てマスター音源。曲によってのレベル差も無く、違和感なく聞けます(本来はこれが常識なのでしょうけど)。問題は選曲。微塵もやさぐれ要素のないしレア度も皆無の小林旭熱き心に」なんかが入っている。バカか。せっかくの企画が台無しである。もっと他に入れるべき音源はいくらでもあるだろう。もったいない。渡哲也の「くちなしの花」もなぁ。こういうベタなの省けよ。それと、ひとりにつき二曲という構成なのかとおもいきや、最後の川谷拓三だけが一曲のみってのはバランス的にもおかしいです。正直、若富音源のみを目当てに買ったようなものではありますけど、埋め合わせ的におなじみ曲とか入れて色気出したり、辻褄あってなかったり、どうも据わりが悪いです。でも、あんまりこのジャンルって人気無いんだろうな、だからこの程度なんだろうな~とも妙に納得させられるのも事実。だって、女優ものは半端ない充実度ですからね。俳優もの好きには狭き門です。