浅丘ルリ子「愛を歌う」


ルリちゃんのCD届いたわ。ほんとは90年代くらいに1度はCD化されてなきゃおかしいくらいの内容だわよね。その後廃盤になっていようがそれはどうでもいい。1度はCD化されたという既成事実さえあればいい。それはいわば「マスターテープの所在確認」という意味でとても重要なことになるから。45年前のレコードを2015年に初復刻という場合、そうとうなメジャーかジャズやロックでもない場合、このごろマスター紛失によるレコード起こし多すぎてがっかりさせられること多々なので。90年代の中途に1度でもデジタル化という事実があるとその後復刻のレールに戻された時に「レコード起こし」なんてことに舞い戻ることはあまりないだろうから。
で、このルリちゃんの歴史的名盤の音質なのですが、かなり判断が難しいです。たぶん、オリジナルマスターからの復刻で間違いないとは思うんだけど、部分的な声の荒さがレコードゆえのことかと思っていたら、CDでも変わりなく、たぶんイフェクト処理でそういう聞こえ方になってたんでしょうね。なもんで、歌唱の印象はレコードとほぼ同じ。でも、レコード起こし特有の音の団子状態にはなっていない。でも明らかに6曲目と7曲目(レコードでいうと、A面のラストとB面の始め)にレンジの差がある気がする。でもほんとに判断難しいのはレコードでも同じように音の上に一枚ヴェールが乗ったようなイフェクトが掛かっている印象だから結局とても忠実に聞こえてしまう。それほど大きな違和感は無かったんだけど、マスターの劣化でそうなったのか、元からなのかとかそういう様々な要因が45年も経ってしまうと特定できようもないんだよね。その中間で1度でもCDになっていると判断しようもあるんだけど。
数年前に出たテイチクのゴールデン☆ベストの音質は非常に良かったんだけど、このアルバムはやっぱり、マスタークオリティがファズ気味に仕上げてあると考えたほうが正しいのかも知れない。と納得した次第。

「白い涙」も無事復刻。70年代歌謡における差別用語も「めくら」に関してはほぼスルーになったというか、あまりにもありすぎたというか。




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