冨田恵一のユニバース金曜日

ユニバースの金曜日って、あの冨田ラボさんことキリンジのプロデュースなどで有名な冨田恵一さんだったのか。ぜんぜん気がつかなかった。火曜の菊地成孔は録音してまで聞いているのに。思い返せば二年前の十一月ごろだったか、健康診断の前日に徹夜して、その時、J-WAVEでやってたのが不定期の冨田ラボさんのDJ番組でした。その中でかかったオリビア・ニュートン・ジョンの曲がどこを探してもぜんぜんみあたらなくて、近所の図書館のインチキみたいな初期セレクションアルバムにしれっと収録されているのを見つけたときは「なんだよ」って思ったな。で、結局徹夜明けの健康診断はボロボロ、仕事は納品後にミスがばれて、始末書より更にワンランク上の、ものすごい事態に発展したのでした。めでたしめでたし。その時のトラウマで知らず知らずにこの番組見逃してたのかもしれない。冨田さんの選曲はおしゃれだとか、はやりだとかそういうのを超えた、もっと普遍的なポップスの大衆性みたいなところを掴んでくるので、全然知らない曲やミュージシャンの曲でも違和感なく聞けてしまいます。だからといって、冨田さんみたいに音楽を聴けるかと問われれば聞けないので、ほんとにこういう番組は重宝しますね。また、意外なミュージシャンの意外なポップスなんかも紹介してくれるので、パブリックイメージ的な偏見もとれて音の裾野が広がります。マニアックじゃないからついていけるんでしょうね。