YES「FLY FROM HERE」

そうか。開高は2年前に生誕八十年か。生きてたら82才。(享年58)
それをいいだしたら中上は67。(享年46)
それだけ燃費悪く生きたって事なんだろうな。
巨人は足が脆いよね。それゆえ巨人なんだろう。


YESの2年前のCDを借りてきた。ボーカルがジョンじゃないってやつ。
なんつーか、これ、ボーカルが新規ってだけじゃなく、Drama 2ndというか、
YES meets Bugglesの、トレバー・ホーン帰還アルバムじゃん。すげーじゃん。
ついついライナー事細かに読んでしまったわ。2000年以降の経緯が事細かに書いてあった。
ジョンが脱退っていうのは乗り気じゃないって前提があるも、どうも体調が万全じゃなく
喘息気味ってのが理由みたいで昔みたいな仲違いではないようだ。
トレバーホーンの回帰はトレバーホーンのトリビュートライブにイエスのメンバーが参加して
それから親交が再び深まった様子。
新規のボーカルはユーチューブでイエスのカバーしてたボーカルを誘ったのだと。
リックウエイクマンが心臓病で代わりに息子が参加していたが役不足だったらしく
ジェフダウンズが参加したり、まぁ、いわゆるジョンが居ない時のイエス布陣ってやつ。
で正味の中身の話だけど、すごく落ち着いたバランスのいいアルバムです。かったるいぐらいです。
トレバーホーン期待して聞くとそういうトリッキーなポップさはあまりないです。
やっぱり音なのかな。音が上品すぎるかな。こんなにソフトに録る必要ないよな。
おおよそスピード感、エッジ感、ヒート感は感じられない音。大洋地形学以下。
まぁ、メンバーみんなご高齢ですので相応なのかもしれないけど、ミキシングとかマスタリングで
もうちょっとどうにかなったのでは?とは思ってしまう。
トレバーホーンはいつの時代でもその時代的な音を作る人だと勝手に思っていたけど、
どうやらそうでもないのか、変わったのか、このサウンドがいつの時代とリンクしているのかは
全く分からないわ。至って普通。かといって中庸というほどど真ん中の音では全くない。
プログレっていうのが言葉の通り先進的なものを指すのだとしたらぜんぜん先進的ではないです。
たぶんこのアルバムにおいてボーカルがジョンじゃないとかはたいした問題ではない。
少なからず「90125」とか「Big Generator」作った人の音とは私は思えなかったッス。





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