森高千里「Sava Sava」

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オリジナル・ラストアルバム。地道に部屋の掃除をしているが、部屋の狭さと物の多さが完全に不釣り合いでどんなふうに収納しようが、やっぱりキレイにはならないことが事実として大きく降りかかってきた。いらない物は処分しなきゃいけないんだ。そうなんだ。あー。早く広い部屋に引っ越したい。きちんとしたい。そんな中、森高のラストアルバムが瓦礫から救出された。
森高の晩年の活動は、私はリアルタイムで聴いていたけど、それでも移籍のタイミングとか未だによく分からない。このアルバムのラストを飾る「SNOW AGAIN」なんかはまだワーナーだった気がする。このアルバムを手にしたとき「zetima」という聞き慣れない名前を目にして「へぇ~」と思ったものだが、このレーベルは皆さんご存じの通り、モーニング娘。で大稼ぎするあのレーベルだ。CDを手にして移籍を知るというのも(しかも森高級のビッグネームで)ちょっとあり得ない気がした。しかも、移籍後の森高の活動なんて、雀の涙程度。ちゃんと契約果たせたのかしら?なんていらぬ心配までしてしまう。このアルバムの雰囲気はこの得て妙なタイトル「Sava Sava」そのままといったかんじで、あっさり聞きやすい。それで居て大人っぽい。「電話」「海まで五分」のアルバムバージョンがオリジナルより悪化しているのが難点だが、アルバムとしては完成度高いし、唯一今通して聞ける森高のアルバムってこのアルバムくらいしかないな。それにしても度肝なのはこのジャケのアートワーク。ドアップの森高が裏や表や、歌詞カードの至る所に溢れ、しまいに折りたたみのそれの裏には巨大なドアップ森高がでーんと居る。この森高がなんとも虚無的というか即物的というか、森高クローンが一個一個並んでいるような感じだ。同じアングルで微妙に違う森高が並んでいる。何を伝えたいのかは全く分からないが、度肝は抜かれたのでやっぱすごい。このアルバムは絶対聞くべきとかそういうアルバムではないけど、無難にベストなんて聴くよりはこっち選んだ方が賢いと思う。森高ドラムは色褪せません。