罪人たちのHEART STATION

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正直なところ「やっとまともなアルバムが出来た」という印象。ファースト以降のアルバムって、なんというか「作品集」ってかんじでシングルとカップリングの寄せ集め、まとまりとか流れみたいのが希薄でどうしても途中で飽きちゃう。曲単位ではいいんだけど。それが最高潮に達したのが前作「ULTRA BLUE」。あのアルバム、曲それぞれの主張が強すぎて纏まりなんてあったもんじゃなかった。せめてアルバム用に新録してアレンジを統一でもしてくれれば良かったのだが、この人は「一貫オリジナル」だからね。曲は単体で完成形なんでしょう。まずいじらない。ある意味それも良いことと思うけど、前作では完全に仇になりました。今回のアルバムもその辺は変わらないけれど、アレンジの方向性が一貫しているせいかそれほど違和感がない。前半のシングルヒットパレードの流れが良い。纏まっている。一曲目から「Flavor of life」まで一気に聞ける。そして後半戦。interludeを挟んでの新曲のデキがまた良い。さっぱりしてて。「テイク5」なんて、80年代のUKエレクトロみたいだが、これがまたいいね。そして「ぼくはくま」も流れに浮くことなくうまいことはまっている。「虹色バス」なんかは5~6年前のくるりみたいなサウンドだけど、これもいいね。最期まで流れを保ったまま終わる。ほんと、こういうアルバムを待ったました。