Jean-Michel Jarre「Electronica 1: the Time Machine」


EDMの元祖ジョルジオモロダーがフォロアー陣を囲い込みまっこと見事な復活を遂げたんだけど、ちょっと傾向は違うけどジャンだって、一応その一翼の一つというか、まぁ、そう言ってあげてもいいくらいの経歴はある人なわけで、こういうアルバムが出てきても至極当然という感じのコラボ要素の強い新作。一聴して傾向は2004年の「Metamorphose」からエスノ要素をさっ引いた感じのそしてかつてのジャン的音色作法が生かされた内容。音色だけ聞くと総括的な、なんというか、リスナーが求めているだろうジャンの音色で溢れていて、とてもストライクな感じに一見聞こえるのだけど、ビートが殆ど4つ打ちでさ、ジャンのビートって基本はもっと変則的で複雑じゃない?あの変則的なリズムの上にこの音色が乗ってこそのジャンであって、ちょっとこんな4つ打ちの単純なリズムじゃ乗り切れないわっていうのが本音。中には変則的な曲も含まれるけど、その個性を打ち崩してしまうくらい、四つ打ち曲(コラボ曲)が凡庸。四つ打ちじゃないと歌ものは成立しづらいのかね?ジャンの音楽って不思議とポップになればなるほど、大衆と溶け込まない要素が膨張する感じするのよね。今回のはそこを頑張りすぎてわかりやすすぎるゆえに引っ掛かるところが無くなってしまった感じ。内容よりはメモリアルって感じなのかもしれないのでこれでいいのかもね。ジャンってアルバム一枚で完結みたいなアルバムを作る人だから、いろんな人とコラボしたら散漫になるのは当たり前よね。中盤(9曲目)以降は割と統一感出て盛り返すわ。中盤以降で楽しもう。







Electronica 1
Jean-Michel Jarre
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