Jean Michel Jarre「OXYGENE3」

OXYGENEシリーズのどうやら完結編らしい3がついにリリースなのでこれは聞かないわけにはいかないってわけで早速聞いてみています。正直箱を開けてみるまではどうなるかなんて見当つかないわけで、ただただ続編としての地続きの流れだけは有っていてほしいなって望むのはそれだけ。

シリーズ1は当然傑作ですが、それから20年ほど隔てたシリーズ2が思いのほかの傑作で、それまでに至るジャンのアルバムの経由を踏まえたらちょっと出来すぎなくらいの寝耳に水って感じのアルバムでそりゃすげー聞きまくったわけです。シリーズ1のミディアムなビートが複雑に高速化してそうそうこれこれよジャンこれなのよと痒いところに手が届きまくった傑作でした。

で、「3」なのですが、たぶん私が「2」のリリーズ時に想定していた感じのジャン。このくらい出来てればいいかな?ってくらいのレベルのジャンでした。でいて、ピンクフロイドの最新作「エンドレス・リバー」に通ずる気の抜けた感じ。シリーズの1,2を聞きまくってた耳では展開がだいたい読めてしまい、こうきたらこうだわなって感じが分かってしまうのがとても辛い。目眩く様な斬新な流れは見られず、特にOXYGENE16に見られるような四つ打ちビートは致命的にださいと思う。やばい、ぜんぜんいいこと書いてない。褒めなきゃ褒めなきゃ。えっとね、今回のアルバムは「3」の単品と1〜3を納めたトリロジーシリーズの2パターンでリリースされているので、1,2持ってない方はトリロジーシリーズをお手にとって頂くことをお奨めしますわ。1,2は間違いないから。2は今回が初リマスターだと思う。

でも制作者本人がこれが「3」なんだよと提示されたのだから、これが「3」なんだと認めるしかないんだよね。ここまでハードルさげたらみんな「そんな悪くないジャン」って思って下さるかしら?雰囲気は残ってる。電子音感がちょっと今作は希薄な感じする。電子音プリーズ!







Jean-Michel Jarre
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