山下久美子「ダンシン・イン・ザ・キッチン」

流星ワゴン見ようかと思ったけど香川照之出てる時点で止めた。

ヒゲとノブコで明菜のカバーアルバム特集してたけど、0年代以降の歌とかわざわざ歌うことなかったような気がするわ。倖田來未の曲とか知らないし。キロロの「長い間」は怖いって言う意味ではいい。ドリカムの「やさしいキスをして」って原曲よく知らないけど、ピアノだけのシンプルなバックがとてもよかった。甘ったるいストリングスのとか安易なジャズ風とかは惨敗ですね。今回のカバーアルバムはアレンジに統一感なくて出来不出来が甚だしいです。総じて悪いです。「そして僕は途方に暮れる」の歌唱はちょっとふざけてるのかな?と思うくらい歌えていなくて笑えなかったわ。
新曲のRojoはいまさらの浅倉大介起用とかほんと困るわとか思っていたんだけど、いい方の大介が炸裂しているわね。いわゆるフェイレイのビッチ目の姉さま歌謡は好きだったんだけど、あの無機質な高速ビートにラテンフレーバーを塗せばなんとなくこれまでの明菜の延長線上にも思えてくる。歌詞の内容がどう読んでも私にはよく理解出来ないんだけど、雰囲気で楽しめばいいのかしらね?20年振りのオリコンチャート入り(月華以来)だそうで。なんだかんだで今年の紅白で一番恩恵を授かったの明菜だったという決着。みんなそんなに真摯に待望していたんだと驚いた。とりあえず、カバーアルバムはもういいわ。オリジナルアルバムに期待。
でも、Rojoの気合い入りッぷりを踏まえるとカバーの腑抜けッぷり際立つわ。そもそも明菜、それほどカバー好きじゃないんじゃなかろうか。苦肉の策が主戦場になってしまった皮肉なパターンなのでは。今まで何度か歌姫終幕宣言はあったのだし。

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80年年末リリースのセカンド。
ジャケット地味じゃない?全曲松任谷正隆アレンジで雰囲気としては「水の中のアジアへ」あたりの大陸テイストのこざっぱりした明るい曲が並ぶ。それでも「ルージュの伝言」風のアップテンポのナンバーもあったりで、正直、サウンドの風合いはユーミンのアレンジのそれにとても近い(後期の荒井由実あたりが顕著かも)。ここまで他方でユーミン作法を連発する正隆を正直あまり聞いたこと無いわ。ユーミンで出来ない何かを山下久美子で体現させてみたのかしら。単純にそういう発注だったのか。でもなんていうんだろ、ユーミンのアルバム聞いているような感覚にはならない。楽曲そのものの骨格があくまで違うので。そして残念ながら「バスルームから愛を込めて」クラスのエポックな楽曲は含まれず、内容はそれほど地味じゃないけど印象としては地味な感じになってしまっている。でも正隆アレンジ好きな人にはかなりお奨めな内容ではある。作詞ユーミン、作曲正隆の「ワンダフルCHA-CHA」は後の「Valentine’s RADIO」の雛形?よくよく聞くと山下久美子ってかなり歌上手いよね。そういう選択肢にはなかなか登ってこない人だけど。この時期の山下久美子はなんというか、浅田美代子桃井かおりみたいな絶妙なルックスでとてもカワイイ。こういうファニー&ハスキー路線は後に中村あゆみが引き継いだのかしら。


ちなみにこの同年同月にユーミンは「Surf & Snow」リリースですって。正隆働き過ぎ。つーか、久美子は余り技?





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