オフコース「SONG IS LOVE」と「FAIRWAY」

オフコースのオブジェ系ジャケのアルバムって「selection 78-81」と「ジャンクション」しか聞いたこと無かったので「FAIRWAY」と「SONG IS LOVE」を入手してみた。なんというか、ジャケがオブジェだからこれらのアルバムもオリジナルアルバムじゃないんだろうなと思っていたの。今日の今日まで。しっかりオリジナルでしたね。しかも手に取るのがやや憚られるようなデザインですし。LPサイズだとギョッとするくらいへぼいです。正直。


インナーの写真がもう、かなりやばいし、



当時のシングルのジャケもかなりやばいし、


かなりやばいし。

ビジュアルの無洗練っぷりが眩しい。

このアルバム(「song is love」ってタイトルもどうだかだと思うけど、今の小田和正のシングル曲タイトル見る限り、センスはあまり変わってない)はいわゆるスリー&トゥのオフコースの二人にお馴染みのメンバーが揃い踏みし始めた黎明のアルバムでサウンドはバンドサウンドになり始めでフォークからソフトロックに寄り始めている。シティポップっていうほどの洗練はない。けっこう楽器以外のへんな自然音がいろいろ入ってたりする。ちょい音響。three & twoあたりから「鈴木/小田」の楽曲の主張が明確になっていくけど、このアルバム聞いている限り、鈴木/小田の調和はすこぶるよくどちらかといえば鈴木色の方が濃厚で小田のほうがおまけみたいな感じの配分。フリッパーズでいう小山田/小沢みたいな感じか。違うか。小田のボーカルはなんでこんな自信なげかと思うほどで、声の魔ものが目ざめる前夜という感じ。でも、不思議なのはオフコースのシングルA面って昔から小田側にシフトが傾いていたし、小田押しでやっている風に見えていたけどこのアルバム聞く限りそういう傾きは感じ取れない。違和感ない。オフコースの新ベストが出る度にレビューが荒れるってのがあるが、こういう調和したオフコースをさしてのことだとは思うけど結局一般のイメージって小田だわな。

「FAIRWAY」はさらにバンドサウンドに磨きがかかっている。ここまでくるとソフトロックじゃないな。シティポップでもいいレベル。小田もちょっと頭角出ちゃっている。あー頭角出てる出てる。シャイで控えめだった小田は「SONG IS LOVE」までだ。それでもアルバムのまとまりはとてもいいですよ。鈴木/小田の調和はぜんぜん崩れてない。「いつもふたり」とかコーラスさえなければキリンジみたいですよ。


この二枚のアルバムはけっこう面白い。地味で絶対ベストとかには上がってこない曲ほどいい。
でもまぁ、中古で50円くらいでいいんじゃね?



全然関係ないんだけど、さくらももこ坂本冬美に自作詞の歌詞を送った曲を昨日テレビで歌っているのを見たんだけど、すっごい酷かった。陳腐ってこういうのをいうんだよなって思った。



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