キリンジ「SUPER VIEW」

こういうのフォーキーっていうのかしら。
牧歌的っていうのかしら。
この方向性の萌芽は前作で出ていたけど、そっちに舵が完全に切られた感じ。
けっこうばっさりいったよな。
既に「ラストより一枚前の兄弟キリンジのアルバム」ってアナウンス出てるから
次のラストアルバムがスタンダード(真打ち)になるかもしれないし、そのまた逆かもしれない。
まさかラストアルバムがベストとかライブ盤とかではないだろうから新作と考えていいんでしょう。
この高速ピッチの経緯が単純に泰の脱退に伴う契約上のものなのか、活動上のものなのか
わかりませんが、事実だけを冷静に捉えても通常営業ではない状況にあるわけで。
ってそんな次作ばっか気にしてないで今作のこともっと言わなければ!
基本、陽気な感じ。前作よりは明らかに陽気。
その上にうっすら真綿はかかってはいるんですが陽気です。
この真綿が「気分」なんでしょうかね。穏やかに絶望感が立ちこめていく感じ。
作風はいままでのキリンジではありえないラフさ。
このサウンドから「緻密」みたいな表現はまず、出てこないでしょう。
ぶっちゃけ「15年目の集大成」みたいなアルバムではないし、かなり非常時なアルバムだよね。
たまたまそこにぶつかってしまっただけでこのアルバムの意義はそこじゃないよね。
キリンジ表現者としての根本、性根、良心みたいな部分、このアルバムは評価難しいよ。
なんつーか極めてノーマル。こんなノーマルなキリンジをどう評価しろっていうの?
いいとも悪いとも言えないよもう。でも、買って後悔は全くないんだよね。不思議だわ。








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