都はるみの特番

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若い頃の都はるみって吉田美和に似てるね。男関係の顛末もこの二人はどこかにたようなとこがあるような。
この特番みて都はるみの歌唱法の変遷が都本人の意図ではなく時代の流れであったりスタッフの意図であったのがよくわかったが、引退復帰後の方向性に関しては都本人が望んだものであり、それに関しては疑いの余地はなかった。都はるみはつくづく冷静な人だ。インタビューにほぼスッピンで淡々と答える姿に規正の芸能人、演歌歌手というものと一線を引いた達観した雰囲気を感じた。そこには年輪とか貫禄みたいな大物感とは違う素の都はるみがいる。ここ数年でベテランといわれる芸能人でここまで素を晒す人も珍しいのではないだろうか。たぶん、都はるみ都はるみ都はるみたる何かを自分自身がよくわかっているのだろう(これは風体が悪いとかそういう意味ではない。本質を見きわめているという意味)。だから素を晒そうが別におかまいなしなのだろう。それは一度引退して復帰した経験も大きいかもしれない。パートナーの顛末の件も。カラオケ演歌時代のヒット作「大阪しぐれ」。この曲を初めて聞いた都は「こんなフックのない曲私は歌う自信ないし、新曲に選ばれなければいいな」くらいに思っていたと言う。だが実はとても難しい歌で未だに百点の時もあれば0点の時もあると言う。
都はるみ、62歳かぁ。今の都はるみの歌唱を単純に劣化といってしまっていいのかは迷うところだが、復帰以降の都の歌唱には少なからず苦言の一つもあった訳だが、たとえば歌に軸があるならいくら歌唱が劣化してもそれさえぶれてなければ歌はなんとか保てると思うのだけど、私の私感ですけど都の歌唱は軸が甘くなっている気がする。復帰以降ずっと。なんというか引退のブランクがずっと尾を引いて今まで至ってしまった感じがする。こういう歌手はけっこう多いし特に女性歌手に顕著。女性は結婚だなんだで身を引いたり引退したりいろいろあるから仕方ないとも思うけど。都はるみほどのテクニカルなシンガーでさえ例外にならなかったのだから、それだけ現役時代に極まっていたということなのだろうけど。