bad news from the stars



高田みづえが30年振りにテレビで歌ったそうだよ。
そういえばデビューの頃のみづえちゃんって民謡っぽく声にコロコロ小節が入っていたけど、そんなことを思い出すような歌唱だわ。昔取った杵柄じゃないけど、下地というか、自分の基礎部分で歌いこなしている感じ。昔からだけど、この人は風貌や歌唱に自意識的なエゴが入ってこないよね。芸能人芸能人していなかったというか。それなのにこの隙の無さ。不思議と初々しさまで漂う30年ブランクの歌唱。トップ歌手でなかったがゆえの気負いの無さというか、なんかそういうこといろいろ考えると面白いサンプルだったよね。みづえちゃんて。30年たってこうやって歌えちゃうところも最高じゃないですか。普通歌えないし、表にそうそう出られる状態じゃなくなっているから。
あともう一つ驚いたのはバックの演奏の本気具合。すごい再現性。
まだこんな演奏可能なんだね。
謡曲における歌と演奏の正しい位置関係っていうのがこれを聴くとほんとよくわかる。それが2015年に再現できているっていうのに驚いたの。
近年の歌謡曲っぽい音楽で再現されないというか、再現ポイントの指標にさえされないのがこの位置関係なのよね。だいたいどっかでしゃばっているでしょ?お前は引っ込めみたいな。それが気になって聞いてられないみたいな。調和がよくないの。
でも不思議なことにこれをスタジオで再現するとすごくしょぼくなったりするんだよね。位置関係が崩れるんでしょうね。ステージ的な空間っていうか、NHKホール?は歌謡曲向きに出来ているのかもね。





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