最終兵器・鈴木則文降臨!シルクハットの大親分を見る

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渋谷のシネマーベラで「シルクハットの大親分」「トラック野郎度胸一番星」を見る。学割で800円で見られた(一般が1400円だから、600円も割安!)私、富さまをスクリーンで見たのって、「桜の森の満開の下」と子連れ狼シリーズの六作だけなんよ。久々の銀幕富さまとの邂逅に胸躍りまくり。シルクハットの大親分、フィルム状態良すぎ。あまり上映されなかったのかもな。だけど、出だし20分くらいはクリアなのに、清川虹子がお出ましするあたりから画面がちょっと暗くなって、その後はずっとその画質だった。内容ですが、富さまエンターテイメント全開!出だしから富さまのバスタブ入浴シーンですよ。正直言って極道シリーズ、極悪坊主シリーズと引けを取らない内容。カポネの舎弟なんかよりは全然いい。それになんといっても、お竜こと藤純子が緋牡丹博徒と同じ間柄で出てくれるのです。序盤、中盤と影形もないのに、それこそ溜めに溜めて、終盤のいいあたりに出てくるのです。これは感動、つうか、藤純子ってほんとね、スクリーンに映えるのよ。それに、女優としては屈指の殺陣の巧さ。拙さや甘さを微塵も感じさせない鮮やかな殺陣、身のこなし。惚れ惚れします。富さまの終盤、単身の殴り込みの殺陣も素晴らしい。こんなに良くとれた映画なのに、なぜかマイナーなのはもったいない。広瀬義宣も、舎弟でがんばっています。DVDならないかなぁ。あと、この映画は富さま歌唱の主題歌があるのですが、レコード一度も見たこと無い。初めて聴きました。映画オンリーなのだろうか。
「トラック野郎度胸一番星」。このシリーズ初めて見たけれど、こんなにバカバカしいというか、くだらないというか、そういうことに徹してもう、これを痛快娯楽作と言わずに何を言う?と言う感じの大エンターテイメント。宙に浮くわ、凧に乗るわ、幽霊に恋するわ、八代亜紀は歌うわ、トルコでナニするわ。キンキンギンギンだわで、やりたい放題。なるほど。八代亜紀が「トラッカーのアイドル」言われる由来ってこの映画あたりから来てるのかな?それとも、既に人気があって抜擢されたのかな?とにかく賑やかでくだらなくてこの頃の邦画界って平和だったんだなぁ~って思いました。(1977年っていうと、こういう映画の末期あたりかもしれないけれど、出来はとてもいい)。鈴木則文特集またやってくれないかなぁ。女番長とか聖獣学園きちんと見たいし。石井輝男も凄いけど、鈴木則文もかなり凄いなぁ。