八神純子「恋のスマッシュ・ヒット」

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このジャケット、かっちょいいなぁ。あまりのかっちょよさにしばし見とれた。お世辞無しにかっこいい。こんなかっこいいジャケットそうはないよなぁ。このアルバムが全編英語だって事は知ってたけど、U.S.デビューアルバムだったってことは知らなかった。確かに英語にするなら何かしら理由がある訳なんだけど、そうなんだ。全米デビューしてたんだ。八神純子。どのくらいの意気込みだったのかなぁ。ディスコメイト・レコードでしょ。どの程度プロモーションできたのかなぁ。多少なりとも発売したなら逆輸入で海外プレスのレコードとか入ってきててもいい気がするけど、八神純子のそれは生涯で一度もお目にかかったこと無いなぁ。で、このアルバムですが「フィジカル」あたりのオリビアニュートンジョン的なアプローチで、ハイなディスコチューンから、ポップで、バラードっぽい曲、まぁ、あのあたりを満遍なく納めた感じのアルバムです。仕上がり、完成度共に上々、「このアルバムのどこがいけませんかぁ~~?」と問われても「けっこういいとおもいまぁ~す!」って答えてしまうと思います。でも、これは私たちの耳がそうなっているからなんでしょうね。一曲目の冒頭をきいてすぐ気が付いたことは「八神純子の声って、すごく幼い」ってこと。ティーンの少女が懸命に歌っているような感じなの。これは日本語で歌っているときは感じなかった印象。それが、ジャケットの迫力満点の姉さまを目の当たりにするとちょっと物足りないかなぁと思ってしまう。そう。このジャケットからしたら、もっとガツンとしたものを期待したくなる。グレイス・ジョーンズまではいかなくても、なんか、もっと「なんだこれは!」ってかんじを期待したくなるくらい、そのくらいいいジャケットなんだよねぇ。そう、ジャケットのインパクトに比べ、中身がやや平凡すぎるのよ。たぶんそう。ちょっと丁寧に作りすぎたね。トレバー・ホーンにプロデュースしてもらってたら、もしかしたら売れちゃってたかもしれないけど、そんなことはいいですよ。結果は結果なんですから。