傑作小ばなし55話

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いわゆる噺の前に置かれる「まくら話」集。大半が色物系で、これらはラジオ電波などにはまず乗らないものらしい。スタジオ録音もので一つ一つが小品として完成している。これ、カセットで一度聴いたことあったのだけど、CDだと55話が全部トラック分けされているのでとっても聞きやすいです。エロ枕というと咄嗟に小さんが浮かびますが、そういう事を踏まえても、小さんが「人間国宝」だったという事実、たいした冒険だったのではと思います。やっぱり数ある噺家の語り口の中でも小さんのそれは格段に生々しいエロさがある。いやらしいとか、スケベというのを通り越したぎらついたエロさを感じる。晩年は枯れたのかもしれないけれど。この一枚あれば、会話のとぎれがちな車の長旅も楽しいものになるのではないかと思います。なにかと重宝する一枚。