梶芽衣子「全曲集」

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youtubeにこんなものが
http://www.youtube.com/watch?v=P8YxGV7lemI
あぁ。芽衣子姉さん。一生ついていきます。コスチューム、もしや、さそり????
『怨み節』って、初期の歌い方は
「うらぁあ~~~~みぃい・ぶぅううしぃ~~~~」
ってかんじだけど、ポリドールなどの再録盤だと
「うらみぃい~~~~・いぃいぶぅうしぃ~~~~」
って、感じになりますね。で、このテレビバージョンも後期形。
にしても、テレビで歌うのを「20年ぶり」と言っておられましたが、「30年ぶり」の勘違いなような。だって、二十年前って80年代半ばでしょ?あまり歌手活動してなかったんじゃないかなぁ。もし出てたとしたら「酒季の歌」あたりだろうか。本人がそうおっしゃっておられるので信じることにしましょう。
70~80年代って、レコードを音楽のメイン媒体(アーティスト公認の正規)だとしたら、その裏にミュージックカセットテープという、裏技的な媒体(アーティスト非公認的な企画盤っぽいもの)が存在していて、けっこう乱雑な内容のものが出ていた。ユーミン中島みゆきYMOあたりのカセットオンリーの編集盤とかって、見たことある方も多いと思いますが(オークションとかにたまに出ているかな?)パッケージからして酷いし、選曲は寄せ集め、しかも収録時間いっぱいに詰め込みまくるという、お買い得感はあるけど、それほどありがたみもない(安っぽい?)感じがいっぱいでした。ターゲットはライトユーザーか、長距離トラック運転手なんかがカーステで気軽に楽しむようなものだったと想定できます。で、これらのものは大体、というか、確実にアーティストのカタログやディスコグラフィーからは抜け落ちているので、アーティスト側から言えば「あまり好ましくない」ものであり、いわばレコード会社の完全なおあつらえあったようだと推測できます。で、このジャンルで最大の効力を発揮するのがトラック運転手に最も好まれると思われる演歌であると思うのですが、そういう意味ではこの梶芽衣子のカセットベストは当然のアイテムといえるかもしれません。全24曲!内容はポリドール時代の音源のみで(テイチク時代のは無し。怨み節は再録もの)アルバム「明日の我が身は…」を全曲収録。ベストというより、寄せ集めですな。当時のアルバム未収録のシングルも寄せ集めているので、シングルをバラで買うよりは楽といった感じの内容です。ポリドール時代の梶芽衣子は、初期のやさぐれた切れ味が減少していて、演歌はいいが、従来のやさぐれ路線にはやや違和感が出始めています。アレンジがそんな雰囲気なのかな。テイチク期の梶芽衣子のアレンジは「触ると怪我するよ!」って感じのヒリヒリした焦燥感が常にあったからな。その点、ポリドールはまろやかで残念ながらダメです。とりあえず「梶芽衣子の音源だけでもコンプしたい」とかではない限り、手を出さない方が懸命でしょう。梶芽衣子聴くなら絶対、テイチク期!「はじき詩集」「やどかり」「男・女こころの哀歌」とCDの「全曲集」あれば十分だと思いますよ。ちなみにファーストの「銀調渡り鳥」は未聴。聴きたいっす!