テラスの想いで

昨日、訪問中にいつも曲がる道が通行止めで左折できなかったのでそのまままっすぐ走っていたら、墓地を越えたその先に懐かしのテラス団地群が一面に拡がっていたので驚いた。まだこんなにテラス団地(二階建てのやつ)が残ってるところあったんだ。これがかの有名なひばりが丘団地だった。車停めて少し団地内歩いてみた。もうほとんどは移転済みで団地内は廃墟、ここもいずれ取り壊されるのだろうが、テラスの大多数はまだ取り壊しに着手されておらず、そのままに残っていた。テラスの形状は私が住んでいた上福岡団地と同じだ。カラーリングも同じと思う。ただ、ここはまがりなりにも都内なので庭は狭め。上福岡団地は木のパーテーションで仕切られていたがひばりが丘団地はそれがない、もしくは柵で仕切られている感じ。砂場に藤の木とかも同じだ。育ちすぎて藤が妖怪のようだ。春過ぎには藤の咲くのが見られるかな。残っていれば。でも、それほど性急に取り壊している雰囲気でもなさそうなのでしばらくはこんな状態であるんじゃないかな。あと、草木がそれほど繁殖しまくってなかったので、草むしりとかの管理はしているっぽい。害虫対策だろうか。人の手が入らないとすごい状態になるものね。
私が上福岡団地を離れて20年弱、その後取り壊されてたぶん15年以上は経ったと思う。その後、上野台団地も取り壊されて私が知る大型団地は記憶の中だけの物になっていた。未だに私は築40年強の高層団地に住んでいるので高層団地に対しては全く郷愁ないのだけど、テラス型にはとても反応してしまうの。あと星形も。よくもこんなに残っていたもんだ。テラス型の大型団地って独特の共同体的雰囲気があって、それは高層団地には存在しないものなんだよね。長屋的な日本古来の住居の側面があのテラス型団地にはあった気がする。老朽化とか管理側は言うけど、利用側はそれほど不自由感じてなかった。確かに古い高層団地はエレベーター付いてなかったり耐震性の問題もあるから仕方ないと思うけど、テラス型はかなり丈夫だし、なにせ取り壊したらみんな高層になって新たにテラス型って建てられないからなおさら惜しい。
テラス型の新規団地って、もう作られないものなんだろうか?