団地本

なにげに本屋のぞいたら、団地本が4~5冊あって驚いた。
amazon見てみたら更に一杯出てきた。
http://www.amazon.co.jp/団地-本/s/ref=sr_pg_2?ie=UTF8&rs=465610&keywords=団地&rh=n%3A465610%2Ck%3A団地&page=2

団地懐かしやなんて思いながら、今も私は団地在住なのでした。なんというか、以前はテラスの長屋式団地に住んでいたので、やっぱり私にとっての団地とは上福岡の二大団地「霞ヶ丘」であり、「上野台」であります。テラスを含まない団地って物足りないというか、星形あり、高層あり、テラスあり、商店街型ありのバリエーションあってこその団地ですよね?そういう意味で上福岡にあった二大団地は団地という最大公約数の要素を存分に許容した「団地of団地」でした。今住んでいる団地は残念ながらバリエーションで言うと高層のみ、商店街部分にテラスが若干残っては居ますが、それだけです。でいて移入時はまだレトロな部分(タイルのプール、住民が植えて育った樹木、街灯など、建造当初からのデフォ部分)が残っていたのですが、プールはなんかセンス悪い水浴び場になり、育った樹木は撤去され一律同じ景観になり、街灯はこれも悪趣味なガス灯風になり、団地そのものの味わいは皆無です。この団地は団地マニアにも評判悪いようで、ネットでも本でも紹介されているのをついぞ見たことがありません。唯一残っている団地らしさと言えば煙突くらいだね。これって、当初はゴミ燃やしたりしたのかな?私が育った頃にはもう、この煙突から黒煙が出るようなことはなかったけれど、仮にここで燃やしたら、たいそうな煙&匂いだっただろうな。使われなくなった理由もわからないでもない。テラス団地のゴミ捨て場も昔そういう消却ろうみたいのあったような。あと、商店街前に露店がでるのですが、これはなかなかいい風景です。
で、団地本に話戻りますが、正直見られたものではないのが多すぎる。便乗してにわかに撮ったという写真が多すぎる。中には取り壊される現場の団地に数ページ割いている本まである。これ、意味あるか?こっちが望んでいるのは「それ以前の状態のもの」だろ。ようは団地マニアっていうのはけっこう新しい分野なんだな。データ不足って感じがして見ていても物足りない気持ちしか残らなかった。こりゃダメだ。

そういえば、今になって気が付いたのだけど、霞ヶ丘団地って石段の多い団地だったな。私は一丁目に住んでいたのだけど、グラウンド側、奥側で高さが違うのね。奥側が高いの。これはグラウンド側とセブンイレブン側までに少し傾斜があって、その苦肉の策としての石段だったみたいだけど、今思い起こすとこういう石段とか団地内に土地の凸凹があるのってけっこう珍しいよね。霞ヶ丘団地は団地経験者でも迷子になるなかなか迷路ちっくな団地だった。今はもう跡形もありませんが。

下北の開発しかりですが、「根付いたもの」を改めて消去してまでの開発って意味があるのかしら?ってほんと思いますね。上福岡は立て替え前より今の方がNO FUTUREっぷり際だってますし。昔は数軒あったレコードショップが軒並み・・・なのは。
霞団地側のレコードショップは踏切近くのは引っ越してまもなく無くなり、交番の向かい花屋のちょっと奥のとこはあれだね、一度火事になって(たぶん、83~84年あたり。マッチの「ロイヤルストレートフラッシュが流行ってる頃)その後またレコード屋になったが、ここは引っ越すより前に潰れた。