柏原芳恵「ラスター」

イメージ 1

二枚持ってんだわ、これ。全然柏原芳恵のファンじゃないのに。プロダクションに惚れて。うそうそ金が無くてCDで買えなくて。全曲筒美京平作品ということでも有名なアルバムだけど、もちろん曲の良さが前提でもありますが、このアルバムの良さは、なんといっても船山基紀による奇天烈なメタポップ・アレンジですよ。C-C-Bの再発盤のライナーで読んだんだけど、船山基紀って、筒美京平の事務所の門下生で、フェアライトの導入に伴ってフェアライトでのアレンジを勉強するために海外留学したそうだ。ファエライト留学。めちゃくちゃかっこよくない?そりゃあ、その後の歌謡界のメタポップ市場で独壇場にもなるわけだよなぁ。そんな筒美、船山によるフェアライト全開のシンバル音が全部「スーン」っていう大傑作アルバム。ほのかに脳みそ軽っぽさがただよいまくり絶妙な下田逸郎っていう人の作詞も素晴らしいです。ラストの「フィンガー」は「男性器」意外にどのような韻を踏めばいいのかわからない。この曲は「見た目は平凡な彼の「フィンガー」だけは大絶賛だったけど、今は自分のフィンガーで慰めて生きていけそうだ」という、女性の自立を描いているという解釈でいいんですよね? 柏原芳恵はスキャンダルは少なかったけど、変な噂は多かったな。こんな感じの。亀田父と同級生だったらしいよね。アイドルとボクサーを排出した学級ってどんななんだろう?