梶芽衣子「男・女・こころの哀歌」

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オークションで再生保証なしジャンクを五百円で購入。歌詞カード無し。ジャケは濡れ、剥がれ、打ち等あって程度は良くないけど、肝心なのは盤のほう。盤は内袋なしのむき身での挿入。そうですそうです。全部納得ずくめで購入したのでいいんです。見た目はC~Dランクだな。カビ、ほこり、スリ多め。白くなったヘアラインの傷も何本か見受けられる。良くはないけど、過去もっとひどうもん送りつけられたこともあるからジャンクとしてはいい方。早速、シャワーで濡らして石けんで洗う。盤の水離れもあまり良くない。水を切ってタオルで水分を取る。音溝はそこそこ使い込んでる感じ。でも、見た目ってのは結構当てにならないのでいよいよ再生してみる。当然だかチリノイズは多め。ヘアラインの部分は円周の連続プチノイズもある。だけど、音質は濁り無く良好。これは聞けますな。テイチクの盤は見た目のダメージより再生は良好な事が多い。オッケーです。元々、このアルバムはオリジナル曲がなくて、場末の演歌カバーばかりなのでちょっと軽視していたので、これだけ聞ければ十分です。でも、これなかなかいいですわ。さすがにテイチクの「GOLDEN STAR CUSTUM DELUXE」シリーズで出ているだけあって、同シリーズの「はじき詩集」「やどかり」をきちんと踏襲した流れになっています。バック演奏のこのさりげないやさぐれ感。これがいいの。梶芽衣子演歌。テイチク以降のポリドールの演歌ものにはこのやさぐれ感が無くて印象も薄いんだよね。あと若さね。「雨の屋台」のちょっと素っ頓狂な歌いっぷり。切れ味。当時、まだ二十代かな?こういう思いっきりの良さというか、荒削りさって、年を取るとだんだん無くなっていくもんなんだね。意外に意外、けっこう内容のいいアルバムなのに驚きました。絶対やっつけだろうとおもっていたのに…。