ザ・ビートニクス「出口主義」

ごめんね青春の最終回、加藤勝の逆パロディだったら笑えるけど(教師が連行)、火事の原因が火炎瓶ならまだしもロケット花火じゃ世情が噛み合わないわね。クドカンは基本ハッピーエンドで不幸な配役を作らないからなぁ。どういう形で罪を償わせるのか辻褄あわせるのか、それは笑えるのかが気がかり。白けるような新事実でお茶濁すようなのはちょっとね。基本伏線は全回収のクドカンなので帰還した姉、見える母は決着付くのだろうけど、麻生祐未の退散があっけなすぎて、いっそえなりと間違い起こし損ねるくらいまでいってほしかったわ。


インフルエンザ注射後の腫れがやっとひいたとおもったら、喉が不調で今にも高熱出そうだわ。イソジンうがいは欠かせないわ。

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当時わたしはセカンドから遡ってファーストを聞いたはず。そしてあまりにも作風が違うのでそれっきりにしていたはず。後にCDも入手したけど結局手放した。レコードは残っていたのでほぼその当時ぶりに聞いてみています。まず、このアルバムは全編ほぼ英語で時折フランス語日本語も散見される程度(訳詞はピーター・バラカン)。作風としては幸宏の「ニューロマンティック」に近い。ムーンライダーズだと「マニア・マニエラ」「アマチュアアカデミー」あたり。でも「マニア・マニエラ」ほどの娯楽性はなく、当時のわたしが軽く挫折した理由もわかります。歌詞は全部対訳もついていますので要約しますとタイトルの通り現実からのエスケープ願望、及び第二次モラトリアムの暴走とでも申しますか、忠実にそこからぶれない内容になっていて、このアルバムを溺愛している人が以外と多い点も頷ける内容になっています。楽曲そのものはそれほど難解ということはなく、これが全編日本語で歌われていればもっと広い層に受け入れられたことは想像に難くなく、当時VAPレコードはよく全曲英語でゴー出せたなと思います「一曲くらい日本語も入れて!」とか要望出そうなものだろう普通。それ故に行き着いたのがVAPだったともとれるが。バリバリ硬派なニューロマサウンドに時折、フレンチ風のアンニョイが乗ったりこういう夢見がち感上手く出てる。その頃の状況や流れを踏まえると至って必然ともいえるアルバムだと今更ながらに思ったりする。



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モラトリアムとダンディズム、一番繋がらない線を強引に繋いだのがビートニクスなのかもよ。

出口主義、別に出口の先に何があるとか桃源郷的な提示は皆無で、ただただ出口だけ目指してゴー、ここやだからゴー、袋小路ゴー、常に中途状態の収まりの悪さ、抜け出すことが解答じゃなくて、抜け出そうとしている過程がそれなんだろうね。救いようのないテーマだけど、そういう感覚はなんだかよくわかりますわ。それを現実の云々とかいいだすとすげーどうしようもないけど。それをふぬけといわないのがニューロマの理念だしやさしさよね。




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