バンコ「イタリアの輝き バンコ登場」



アナログ400円だったので。イタリアのプログレバンド。ジャケのおじさん、その辺にいる大道芸のおじさん連れてきて脱がせただけかとおもっていたら、このバンドのボーカルが彼なのよ。凄い事するわね。開始時点で女性層を完全スルーかよ。しかも彼、今年の2月に交通事故で他界してるし。享年66才。

こんなだよ。確実成人病コースじゃない普通。


後期もお伽噺の老人みたいで味わい深い。

このバンドはキーボードの音色がめちゃくちゃ可愛い。他のプログレでは味わえない可愛らしさ。音は総じて出しゃばる事が無く、おもちゃ箱の中身のようにそれぞれ定位置を守ってそこでコロコロ転がっているような変わった音像。プログレなのにしつこくない。ピーガブ期のジェネシスに近いかも知れないけれど、牧歌的な抒情は希薄。でもボーカル無しのインスト曲だとELPばりのプログレもやってました。
ボーカルはこういうヨーロッパ圏のヒゲグマ特有の細かいビブラートで高らかに歌い上げるような、demis roussosとか初期バンゲリスとか、なんでヨーロッパ圏の髭デブはこういう歌唱になるのだろう?と思ってしまうほど唱法が酷似。ギリシャ的な風合い?なのだろうか???いやいや、オペラだわな。オペラ。パヴァロッティ崩れ。その中でもこのFrancesco Di Giacomoの歌唱は一番軽め。正直、なんでこのバンドのボーカルに彼が起用されたのか納得できるほどの要素はボーカルからはくみ取れず。どうせならもっと可愛い感じ出してきた方がキーボードと相まって良かったんじゃないかと思うんだけど。細かい美声ビブラートって繊細さは出るだろうけど、こんなところで男子の繊細さアピールしてどうするよって思うわね。もっとどじッ子男子キャラ爆発させてほしいくらいのジャケだけにもったいないわね。こういう人がもちゃもちゃ歌い出したら最高なんだけどね。




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