18才の彼
新品
岩下志麻の「炎のごとく」入手。
こういう女優もの世界のお相手設定ってのもいろいろあって、この岩下志麻作品は年下に狂う年増作品でも傑作中の傑作に含まれる作品としてよく知られていたけど、やっぱりいいです。最高です。
岩谷時子も越路吹雪に歌わせるにはエグすぎる青年愛の歌を志麻には歌わせる（ほぼ朗読）わけです。こってりと。
ちと背徳感も臭わせているので吹雪のパブリックイメージ的にはいらない部分ではある。
逆にこれの対局にあるのが越路吹雪ではなくて栗原小巻ってところがまたいいですね。
小巻は青年を嗜んでいるようで逃げ腰もいいとこで笑ってしまいます。これもまた最高。
その中間にいるのが多岐川裕美になるのかな。裕美は弄び弄ばれ。プレイですプレイ。
浅丘ルリ子や大原麗子、後期篠ヒロコは年下ではないのね。年上もかなり上な感じでたまに既婚。
なんというか、薄幸系は年上、年下は有閑マダムのアバンチュールって感じなのかな。
それで多岐川裕美が微妙に例外的にはぶられるってのがおもろいね。裕美はイケイケなだけか。
このリマスターは別次元だな。初期のEMI盤から考えるとここまで引き出せるとは思わなかった。こういうもんだとおもっていた音が実はもっとハイレベルで記録されていたんだな。CDなのにハイレゾみたいな解像度と奥行きがあります。数年前に既に決定版ともいえるSACD盤が出てはいるけど、是非とも今回のマスターでハイレゾ盤も出して欲しいのに出てないのは前シリーズを持ってる人への配慮かね。
Red Rain開始10秒ぐらいで鳴り響くトニーレビンのベース音、2002年のリマスターだとブーンって平面的な感じだけど（これが普通だと思って聞いてた）今回のはブォーンって跳ねるな。マルチからミックスダウンからやり直してるのかな。あの音像がこんなに分離するのは単純なリマスターではないとおもう。2012年にくらべると2002年は従来のだんご状（これが普通だと思っていた）だもんな。
