日暮しゴールデン☆ベスト

まだアブラゼミ鳴いてたよ。東久留米の大門町の寺院のあたり。

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日暮しのベスト買った。いにしえはヒットしたらしいしシングルは持ってるのにぜんぜん印象にない。仮に外れでもサンセットメモリーはいってるからいいやってかんじ。でもね、これけっこういいよ。杉村尚美ウイスパー時のビブラートはカントリー時代のオリビアニュートンジョンのそれに酷似してるし、かなり至福よ。マイナー調な曲だとジョニミッチェル風だし。意外と器用。基本的にはストイックで地味で繊細な線の細いボーカルではあるけどたとえば渡辺真知子の声とかもう、厚かましいかなとか思っているような人にはこのくらいがしっくり来るのでは。ちなみにサンセットメモリーなんかはかなり声張って頑張って歌っているほう。日暮し時代はもっと抑制が利いている。曲もライティングは悪くない。ディスカバージャパン的な初期フォーク路線からシティポップ、ヒュージョン歌謡にいたる変遷も70年代中後期のごく普通の流れかと。
で、改めていにしえ聞いてみたけど、この曲がなんで売れたのかさっぱり判らなかったわ。楽曲のクオリティ、センスはそれ以降の曲の方が確実に上がっているし。でもそんなものなのよねヒットって。そしてサンセットメモリーで一気に歌謡曲になるソロパート、やっぱり歌謡曲ってポップスとかそういうのとは作動するスイッチが根本的に違っているんだなってのが否応なしにわかる良盤。