細野さんの「HoSoNoVa」

やっぱり出す前に変な先入観与えるのって良くないよね。
教授が「CHASM」出した時もやたら音楽図鑑を引き合いに出していたけど、五年後くらいに図書館で借りて聞いたら音楽図鑑らしさを見つけることの方が難しかった。いや、知らないよ?ここのここが同じとか、この様式とか、テーマが同じとか、コードがとか、メロディがとか、そりゃ同じでしょうよ。
でも、そういうのってたいがいインチキよね。だいたい引き合いに出すのが「音楽図鑑」とかいうあたりで臭う。「左腕の夢」とか「ビューティー」とかいわないわけじゃない?「音楽図鑑」なわけですよ。
一番コンテンポラリーなラインでいうところの傑作を並べてくるわけです。騙しやすいところを。
で、実際聞いてみて感じるのはこれまでの活動の流れの軌道内に収まる程度の範疇の教授の音でしかないの。だとしたらそんなはったりもう辞めましょう。そのとおりなんて賞賛するのはもう寒すぎる。

で、細野さんなわけなんですけど、この「HoSoNoVa」に並べられたのが「Hosono House」なわけです。で、うん十年ぶりの本格ボーカルアルバムなのだそうです。でもさ、このアルバム「Hosono House」なんかより近年のボーカル作、「FLYING SAUCER 1947」や久保田真琴とやった「Road to Louisiana」の方が内容的には明らかに近いじゃないですか。延長線上にあるじゃないですか。なんでそんなにさかのぼらなきゃ行けないの?無茶してまで。楽しくレコーディングしましたでいいじゃない。なんでよけいなこというの?いや、本人が言っているとは限らないが宣伝文句に白ける人だって確実にいるわけだし、本当に本意として並べたいのであれば寺尾聰とかみたいに全曲再録とかしてくれたほうが評価はともあれ納得はする。だけど出来る物はやっぱり別物で似ようはずもないと思うが。音はその時代の空気が納められる物だからどうあがいても過去の音なんて再現できようもないしね。

なもんで先入観で白けたけど、2011年の細野さんのニューアルバム「HoSoNoVa」よろしくね!

昨日のNHKFMで言ってたけど「なにをやろうか何も考えずに始めた感じがHosono Houseにそっくり」だったそうですよ!内容ぜんぜんかんけいないんですよ!勘違いさせないで下さいヨ!