加藤登紀子「ほろよい物語」

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一瞬ライブベスト盤かとおもいきや、そうではないのね。もちろんライブ音源(78年のほろ酔いコンサート及び真夏の夜のコンサートあたりからもセレクト)もあるのだけど、一曲目の「ひとり寝の子守唄」とか有象無象にライブバージョンも出ているんだからそっちからセレクトしてくれればいいのに。私みたいにおトキさんのライブ行った事無い人間に置いては現在のライブレパートリーを知れるのでいいですね。さすがに2008年のベストだけあって旧音源の音がいいなぁ。だけど、CD4という当時の4ch方式(アナログレコード)でリリースされた音源はCDになっても音が悪い。これってレコードで4chサラウンドを実現するという無茶な方式で専用のカートリッジ及びターンテーブルを使ってそれ用にシステムを組めばより効果が出るという画期的なものだったらしいけどそうじゃなくてもそこそこ効果を楽しめるというやつ。要するに「疑似サラウンド」なわけですよ。私は最悪良心として「カッティングの行程に4chの技術なりが組み込まれていて、マスター音源はいじっていないだろう」と思っていたけど、ここに納められているその盤からの音源を聞く限り、マスターもいじってるな。定位の悪いボワンボワンの音だ。アナログで4chなんてどう考えても無理だとわかってたけど無茶しないで欲しいよね。残るから。中島みゆきの「歌暦」もサラウンド方式で出てたけどあちらはそんなに違和感なかったな(サラウンド効果が出ていたか否かは別として)。そもそもチャンネルが二つしかないメディアでそれ以上の効果を出すなんて無理に決まってるじゃん。CD4レコードの場合、メインの2チャンネル以外にサラウンド用の独立した2チャンネルが存在していたかさえ疑問だ。