松任谷由実「seasons colours～秋冬撰曲集」

圧倒的に曲順が悪いなこのセレクション。
並ぶ曲のタイトルから見て月号や季語など季節感を軸に曲を並べているのは明らかでよくわかるのだが、こうやって並んだものを順々に聞いてみるとその収まりの悪さに愕然とする。いわゆる、セレクションで一番重要な曲のつながり、全体としての流れを考慮せずに、曲の想定している時期のみを当てに並べただけなので、曲調の変動が激しすぎてちぐはぐもいいところだ。いままでのセレクションものにあった新旧曲の齟齬の悪さよりもっとひどい。ipod時代の何通りもの選曲がいくらでもきく時代だからこそ、これぞ！というような崩しがたい完璧なセレクションを提示していただけているものとばかり思っていたけど。これでは定番になるわけもないなぁ。