何処へ

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ここ数年、近所でセスジツユムシを見かけなくなった。
どちらかといえば郊外よりも市街地に多く、そこらの花壇や空き地に普通にいた虫なのだが、今年は近所でも公園の茂みあたりでも全くその声が聞けなかった。
いや、もう去年あたりから居なかったかもしれない。
「セスジツユムシ 減った」で検索したら私のサイトがヒットした。
2007年までは減ったけど個体は確認できていたようだ。
「セスジツユムシの減少」で検索すると板橋区の昆虫分布のpdfに行き当たった。
やはり減少種であるのは確かな様だ。ちなみに板橋区は私の居住区のほぼ隣なので環境も近いと思われる。ミツカドコオロギは減ったなりに探せば毎晩声を確認できるレベルにはいるが、クサヒバリも言われてみればここ数年聞いていない種だ。板橋では既に未確認のヤブキリはうちの団地にはけっこう多い。古い団地ゆえ、繁殖環境がそのまま残っているせいかもしれない。そうだとしたらセスジツユムシが減少した原因が環境変化だけだとも考えずらい。公園などの森林地にいないのも解せない。そういえば理化学研究所のはずれの雑木林でセスジツユムシを近年きいたような記憶もあるけど定かじゃない。夜間はあまりそっちの方には行かないから。
昔親しんだ虫がいなくなると言うのは何とも寂しいものだ。
ちなみにセスジツユムシの鳴き声は「チッ チッ チッ」と最初はゆっくりだんだん「チッチッチッチッチッチッチッチッ」と高速化していき最後に絶頂の「ジーッチョジーッチョジーッチョ」と鳴いて終わる。その他威嚇鳴きをしたり、昼間には寝ぼけた様な上記をコンパクトにアレンジした様な鳴き方をする。なかなか鳴き方のレパートリーの多い虫である。