perfumeとキャンディーズ

perfumeキャンディーズの類似点はファンとの関係性、意思表示めいた活動(彼女たちはライブ中とにかく語るようだ)にあると思う。perfumeがファンによって作られたアイドルであるとするならば、perfumeはそれがが完成した時点で最高の形でperfumeを封印すべきだとおもう。そしてそれは今ではないかと思う。
「トライアングル」を聞いたのだけど、プロデューサーの中田氏は意図的にキャンディーズ・トレースを試みているのではないかと感じるところがあった。このアルバムは前半はperfumeの王道、バーチャルな広がりで展開するが、半ばで反転し終盤の「ワンルーム・ディスコ」では内証的な現実に落ち着く。この引っ越しソング「ワンルーム・ディスコ」はキャンディーズでいえば「微笑みがえし」に当たる旅立ちの歌であるし、アルバムのリードトラック「ナイト・フライト」や「願い」は「つばさ」である。「edge」では「誰だっていつかは死んでしまう わたしの一番硬くてとがった部分をぶつけて死にたい(see new world)」と歌われる。このアルバムは「不穏さ」を孕んでいる。
perfumeは近年のアイドルでは希有といっていい「伝説化可能」な下地を持ったユニットである。「最高の形」でperfumeを封印するのであれば今だと思うし、節目として歴史に残すのであれば2009年は絶好のタイミングである。

perfume、解散するなら今だぞ。伝説には多少の自責や痛みが必要なのよ。