立石「宇ち多」で呑む

着実に人生の初体験をこなしているわけですが、今日は一気に「真っ昼間からひとりで酒盛り」という、ある意味で相当なステージを上げる初体験をしてきた。いつかは行きたいと思っていた店。しかも、夕方前には売れきれで店を閉めてしまうらしい珍しい大衆酒場なので、どうしても昼に行く必要があった。立石はこれで三度目。いつきてもこぢんまりと長い多々積みを感じる街並み。良い街だなぁ。仲見世通りに入ると宇ち多はもう行列。まだぎりぎり午前中なのに。回転の速い店なので10~15人の行列も20分も待たずに入れた。店に足を踏み入れると「カバン下ろして入ってね~」。そう。店内の通路はとっても狭い。大きなカバンは邪魔になる。言われるとおりに身を小さくして空いてる席に座る。とりあえず酎ハイとモツ煮を頼んでみると、店員さんが「?」になる。そう、ここ酎ハイはどうもやっていないみたいで、焼酎はストレート、小皿に溢れんばかりに並々と注いでそのあと黄色いシロップみたいなのをちょっと注ぐ(これは、梅酒?)感じ。しかもおかわりは頼むとその都度グラスに注ぎに来てくれる。いろんな意味で合理的だ。結局、モツ煮2、焼酎3杯を気持ちよく頂いた。(この店は四杯までとか量の制限があるみたいで、その辺も客の回転の速さの要因になっているみたいだ。いわゆる常連がたむろして入りづらいということがないのが、私みたいな素人にはうれしいところ)対面に座った60前半くらいのおじさん二人組の話が面白いのでにやにやしてたらいろいろ話しかけてくれて、その会話にまたその隣の品のいい感じのおじさんも加わったり、そんな素敵な大衆酒場でした。お勘定も焼酎のお代わりは口頭、店員のおじさんが「2杯?」っ聞くので「3杯」とちゃんと修正してはらいました。これで千円でおつり来ちゃうんだから下町っていいよね。ごちそうさまでした。