いしだあゆみ「これくしょん~さすらいの天使」

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買っつった。なんだかんだいって、いしだあゆみのCDって、一枚も所有していなかったのだ。LPは数枚あるけど、ベストのたぐいはみんな図書館で借りて済ませていた。しかも、図書館所蔵のCDが二枚組の「しんぐる・これくしょん」と「筒美京平トラックス」という、無敵な布陣だったので、これらをiTunesに入れて全く不満無く2~3年コンスタントに聞いていた。「太陽は泣いている」も「ブルーライト・ヨコハマ」もいいが、やっぱりいしだあゆみのベスト・トラックは「夢でいいから」じゃないかしら?と思う。この曲、後に筒美京平の絡んだシンガーが軒並みカバーしていたけど、やっぱりいしだあゆみのあのとろけた感じに叶うのはないね。あと意外にいいのが「まるで飛べない小鳥のように」のカップリングだった「いつもなら私は」。私の所有していたLP盤のベストに入っていて、ずっと気に入っていたんだけど、CDで収録されているのがたぶんこのボックスのみだったのでそれは良かった。後期では「六本木ララバイ」。こうやって、ボックスの曲目を見ていると、いしだあゆみはシングルは膨大だが、オリジナルアルバムは極めて少なく、詳しくはわからないが、コロムビア時代のアルバム楽曲はこのボックスでコンプできているのでは?と思う(少なからず、「ファンタジー」「スクリーンミュージック」あたりは全部入っているっぽい)。ちあきなおみのボックスなんかは、持ち歌が膨大なだけに六枚組でさえダイジェスト感あったけど、いしだあゆみは贅沢云わなければこのボックスで十分満喫できる。ライブトラックの演奏の再現率(特に、音色。ドラム、ピアノ、ホーンは完璧)も素晴らしいな。歌の方もスタジオテイクとほぼ同じ。まさに忠実。スタジオとライブなんて、多少なり変わるものだと思うんだけど。それだけスタジオで味付けなくレコーディングしているということなんだろうか。いや、歌が上手いって事なんだろうね。昭和歌謡好きにはこれ、必携のアイテムですよ!