梶芽衣子「ベスト」

イメージ 1

テイチク所属歌手の廉価版ハーフベストシリーズの一環として出たベストの一枚。2001年リリースということで、キル・ビルより僅かに前だ。曲数七曲、価格1200円。なんといってもこのベストは選曲が変わっている。「怨み節」以前のマイナーなシングル「浜辺のメルヘン」が入っていたり、シングルにもなっていないアルバム「梶芽衣子オリジナルベスト~やどかり」収録曲の「山猫」がセレクトされていたりする。「はぐれ節」に至ってもオムニバスには多々収録された曲だが、梶芽衣子名義のCDでは初収録だったりする。わずか七曲の中になかなかレアな曲が選ばれているわけである。テイチクの人が思い入れを込めて選ばれたのか、世代違いの担当者が苦し紛れに選んだのか(後者のほうが濃厚なきがする)わからないが、代表曲というのがいまいち明瞭でない歌手の選曲の苦悩が曲間から伺えるところがいいね。