戸川純「昭和享年」

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 昨日の夜一時頃、近所で「警察呼んで!」と叫ぶ女あり。なにやら口論しているようだが、何処かに逃げているような感じでしばらくして物音もしなくなった。と思った頃に夜のしじまを劈くようなパトカーのサイレン。どんどん近づいてくる。そのうち、わたしんちの前に駐車。うわぁ、真っ赤なライトがぐるんぐるんいってる!よく見ると一台だけじゃなくて三台近く来てる。「警察呼んで」の声を聞きつけた近所の人が警察に一斉に通報したのだろうか?バタンバタンドアを開け閉めする音が響いた後、警察諸君は闇の中に走り去った。結局小一時間パトカーは停車していたけど、特に女やそれに伴っていた人を確保した様子もなく去っていった。一体何だったんだろう?物騒になったというかなんだか。
 戸川さんのこのアルバム、リリース当時は中学生。テイチク在籍時のヤプーズで精力的に活動なさっていた頃ですね。正直ヤプーズにのめっていた私はこのアルバムの趣旨つうか、コンセプトみたいなものが全然理解できず、シングルカットした「バージンブルース」こそプロモビデオなんか見て楽しんではいたけれどこのアルバムをアルバム単位で聴くことは殆ど無かった。なんでカバー?しかも昭和の懐メロ?ってかんじに。で、今となっては「星の流れに」をそらで歌えるまでになった私が何十年ぶりにこのアルバムの曲目を見てギョっとしたのだった。もちろん昨今の懐古趣味のそれとは全く趣を別にし、娼婦やモガにコスプレする歌詞カードの戸川嬢や、CDレーベルにコラージュされた三島由紀夫自衛隊籠城事件のソレなんか見る限り「あぁ、懐かしいなぁ昭和」なんて懐かしむ余裕は全くない。「星の流れに」に被せたレコードのスクラッチともどもリアリティたっぷりに仕上げているのだ。凄いな。やっぱ。そりゃ理解できないよ。背景まったく知らなかったんだもん当時。少なからずしっていたとしてもあまり興味無かったし。このアルバム当時どんなひとが喜んで聞いたのかよくわからないけれどそうか、戸川さんにはゲルニカというサブワークもあったわけだからゲルニカ好きにとっては「当然の流れ」だったのかもしれないな。そう、私当時ゲルニカも聞き込んでなかった。そういえばこの「昭和享年」の続編的なカバーミニアルバム数年前にだしていたよな「ラジオのように」とか入ってるやつ。あれ持ってないから今更ながらに聞いてみようかしら。