そんなにカンヌが好きならカンヌ人になればいいのに

北野武の監督としての功罪は、日本公開前にやたら海外の映画祭に出展してメディアでの宣伝によって映画の「評判」を凱旋的に日本人に植え付けるといういわば「反則技」を、後のタレント監督どもにまで浸透させてしまったこと。日本公開後であればなんの問題もない。日本未公開の時点でってのがいやらしい。北野武の映画は殆ど見ていないが、評価はよく知っている。これってなんだ?何を意味している?そして意味のあることなのか?わたしはもう、そんな意図が見えた時点で半ば見る気を喪失してしまうのだけど。「拍手が15分」とか「スタンディングオベーションが」とか「会場大爆笑」とか、もううんざりしません?そんな映画わたし絶対見たくないもん。それに外人の評価がそのまま日本人にあてはまるわけないじゃん。価値観ちがうんだもん。そんな曖昧なもの自分の映画の「売り」にするなよ。というわけで、作品の善し悪しに関わらず北野武監督作品って時点でアレルギーでちゃう河豚田なのでした。