PNK FLOYD「THE WALL」

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週末の予定を前日にドタキャンされたので明日は床屋でも行こうと思う。
久々にピンクフロイドの「ザ・ウォール」を聞いています。実はこのアルバムそれほど好きではなくて、「コンフォータブリー・ナム」や「ラン・ライク・ヘル」あたりをついばんで聞くくらいで滅多なことでは全編聞くようなことはなかったのです。久々に聞くと妙に優しい。昔はロジャー・ウォーターのヒステリックなシャウトや、真っ直ぐな少年コーラスがどうも馴染めなかったのだけど、その辺りまでをもオブラートにくるめて優しい。ニック・メイソンの鉄壁のリズムはゆりかごのようだし、ギルモアの声は老いた神父のように優しい。そのうちにうちを覗かれているような気分になって、仕舞いにはうちの中で映像が流れ始める。それはこのアルバムを映像化したアレでは無くって、自分の中のイメージみたいなもので、ひどく個人的(内省的?)なものだ。それがなんとも、トラウマーな感じで、大人になったらそんな感傷は消えるものなのかしら?なんて漠然と思ったりしていましたが、実は全く逆で、たいしたことのない映画を見て涙腺が弛んでしまうことが増えていくのと同じように、じんわりと増していくように感じたりしている。さすがに「ティチャー!」なんてのは鼻白んでしまうけれども、「麻痺状態が心地いい」なんて言われると、そうだよなって思ってしまったりするわけです。「狂気」と「ザ・ウォール」はフロイドの両頭ですが、私は「おせっかい」が一番好きですが、「ザ・ウォール」もなんだかんだいって捨てがたいななんて思ったのでした。

ザ・ウォールの完全対訳があったので、興味ある方は↓
http://www.ne.jp/asahi/sken/chris/PF/PF7901.htm