ラーメン二郎

「ハートチップル味のラーメンがある」というので、それじゃハートチップル食べたほうが早くね?なんて思いながらちょっと前に行った時にはもう麺切れで閉店していたので喰えなかったラーメンを先日やっと食べました。ラーメン二郎池袋店。いろんなところに支店があるらしく、同行した人も池袋店で食べるのは初めてと言っていた。まぁ、場所なんてどうでもいい。そもそもラーメンなんてこだわって食べる質でもないので「ハートチップル」だけを思い浮かべながら店に行った。着いた時点で行列が15~20人程度。40~50分待ちかな~などと談笑しながら、浅川マキの「アーメン・ジロー」を口ずさんで待っていると、思いの外回転が良く、15分くらいで席に着けた。「大盛りはけっこう量ある」の忠告を無視し、ノーマルの大盛りを注文。「トッピングのニンニクは必須」というので辛め以外のトッピングは全部付けた。やさい、にんにく、背脂。空いた席にどんどん座っていくので両隣にはメガネのすてきな殿方が鎮座し、まぁ、豪華な同席ですわねなどとそわそわして待っているとやってまいりました噂のハートチップル味のラーメン。確かに量は多いかもしれないですが、つゆですね。つゆが多い。早速上の野菜をいくばくか口に運ぶと全く味がしない。「あれぇ~?」などと思いながらつゆを絡めてみるとちょっと味が付いた。薄味。野菜はしるが染みてから食った方が良いなと思い、こねりながら下の麺を食い始める。太麺。ちょっと啜るだけで口の中がいっぱいになる。それと同時にハートチップルの仄かな萌芽が口に広がる。「あぁ~これねぇ」と。もっとコンソメ調味料ギンギンのスナッキーなハートチップル風味を連想していたのだけれど、これはそんなスナック味を省いたような純粋なハートチップル味。ゆえ、本家ほど濃厚な感じではなく、あっさりハートチップル。でもあれですね。私はラーメンとか食べるの凄い遅いんですが、味わっているとか、噛みしめているとかじゃなく、純粋に遅いんですが、こういう混み合っていて回転の速い店だとゆっくり食べていられないような雰囲気になるので嫌ですね。こちとら、セルフのお冷やを十杯くらい飲み干しつつ、つゆの最後まで堪能したいというか、のんびり食べたいのだけど、こうやって食っているうちにも両隣の殿方は入れ替わり、あれぇ~なに私もたもた食ってるの?ってかんじになってくる。そうなるともう、ハートチップルとかそういうの関係なくなってきて、とりあえず食えるとこまで食って退散って気分になってくる。食い終わって「はぁ~喰った喰ったぁ」なんて感慨に耽る暇もなく、見切りを付けて汗を拭き拭き店を出ると同行していた人はもうとっくに店外で私が食い終わるのを待ちわびていたのでした。みんななんでそんなに食べるのはやいの?もっとゆっくり食べればいいのに。早く食ったって別に何ももらえないよ。