Jim O'rourke「Simple Songs」 - ふぐたの厭世大祓

初代武双山時計がもう、いくら電池交換しても一年保たない状態になったので、二代目を卸した（三代目まであります）その二代目も既に電池が切れていたので電池交換に仕事途中に通過する街の時計屋さんにお願いした。お店の外に大きく「時計電池交換します」って出てたので。お店の中には水槽があり、大きな和金が三匹泳いでいる。メガネも扱っていたようで金髪女性のメガネのポスターとか浅井慎平（被写体が）のポスターとかフーミンのポスターが四方に張ってあり、退色しきっている。浅井慎平ポスターちょっといいなと思いながら店頭は無人だったので声をかけると奥から初老の旦那が三十秒ほどして出てきた。時計を渡すとそれではと電池交換作業に取り掛かった。ショーケース内をよくよく見ると、全ての時計がみんな動いていないのが分かる。たぶん、来客も久しぶりなんじゃないかしら。でもちゃんと営業してるところがえらい。私いつもここ通る時電気点いてるもの。メガネフレーム類も十年単位のディケイドが過ぎているのは容易にわかる。値札類も特に特売とかセールとかそういう事全くしてない。もう諦めている。視力検査の機器もそうとう動かしていないだろう。繰り返すけどちゃんと営業しているところがほんとえらい。実際この商店街、この時計屋しか営業してないし。電池交換終わって受け渡しの時、確信的なアドバイスまで頂いたよ。
「この時計ね、防水じゃないから、濡らしたらすぐ壊れるから注意してね。大事にしてね」
そうか。初代は濡らしまくったから、それでね。
そうだろうとはおもっていたけど、こうやって教えてくれたのこの店主が初めて。
また電池切れたら私ここで交換するわ。