多岐川裕美「KAORU 薫」

音の小箱 #音楽レビュー
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今日はじめて新宿ユニオンの歌謡曲館に行った。膨大なレコードの中から私がチョイスしたのはこれです。買わずには居られなかった。これ買えばたぶん、裕美のアルバムはコンプリート。
裕美のたぶん、ラストアルバム（83年）。裕美のアルバムでも極端に流通が少なく、売り上げ的にもジリ貧だったであろうことが想像つくけど、内容に関しては一時期の流行りの歌謡曲に寄りすぎてつまんなくなった頃から再び裕美ならではの線の細い歌謡ポップスに回帰している。もちろん路線は違っているがアプローチは似ている。昔ほどの憂いはないにしてもこういうサバサバした緩さこそが裕美の真骨頂。やっぱり裕美はこれだよね、という内容ですよ。最後にまた基本に戻れて良かったね。小笠原寛のアレンジは裕美によくあいます。最後の渡哲也とのデュエットはご愛敬で。

1983年5/1発売　トーラス　28TR-2019
01神戸メランコリー（三浦徳子　詞/小笠原寛　曲/馬飼野俊一　編曲）　
02マリン・ラヴ・アゲイン（丸山圭子　詞曲/小笠原寛　編曲）
03たばこの匂い（阿久悠　詞/三木たかし　曲/小笠原寛　編曲）
04きわどく黄昏（多岐川裕美　詞/森田公一　曲/小笠原寛　編曲）
05あの頃のままで（伊勢正三　詞曲/小笠原寛　編曲）
06帰らない恋人（小林和子　詞/小笠原寛　編曲）
07イレヴン・オクロック・ティ（瓜生秀人　詞/小笠原寛　編曲）
08午前５時前に（丸山圭子　詞曲/小笠原寛　編曲）
09TOKYO BLUE（瓜生秀人　詞/森田公一　曲/馬飼野俊一　編曲）
10めぐり逢いしのび逢い（デュエット：渡哲也）（水木かおる　詞/遠藤実　曲/斉藤恒夫　編曲）





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