ビル・エヴァンス・トリオ「ムーンビームス」

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元はxrcdのゴージャスな装丁らしいこのCDも図書館仕様になるとこのありさま。美麗なジャケさえどこ吹く風です。ビル・エヴァンスのアルバムは正直なところあまり好みのものがなかったけど、このアルバムは癖が無くて、静かで、聞き飽きない、いわば「あたりさわりない」内容です。褒めてます。個人的にJazzのアルバムは全編通して一貫してるものが好きなので、こういうアルバムは重宝します。このアルバム中に一曲でも内容にそぐわない、騒がしい曲でも入っていようものなら相当な減点になります。あと、バラード系アルバムが陥りがちな「エロ」ムードが希薄であることも重要です。ジャケからは想像が付かないくらいストイックな演奏です。でも、寂しい感じじゃない。心地よい眠りに誘ってくれるようないいアルバムだったりします。気持ちがざわついて寝付けないような夜に聞くといいアルバムかもしれないです。ムーンビームスってくらいですから。