岸井明 その3《たぶん、完結》

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三木鶏郎傑作選」と「オリジナルSP原盤による昭和のコミックソング集」を取り寄せた。『涙はどんな色でしょか』『僕の彼女』が揃った。これでカセット、CD(レコードはさらえん!)で復刻された岸井音源はほぼコンプできたのではないだろうか。まだあるのだろうか。とりあえずもういい。無理。
これまで回収した岸井音源を列挙してみよう。

1 唄の世の中(ミュージック・ゴーズ・ラウンド) 02:56
2 スーちゃん(スイートスー) 03:08
3 ダイナ 03:08
4 涙をふいて(マイ・メランコリー・ペイビー〉 03:04
5 プリーズ 03:14
6 煙草やの娘 03:26
7 ほんとに困りもの 02:34
8 僕の彼女 03:10
9 ねえ君次第 03:19
10 世紀の楽団 02:43
11 姑娘可愛いや(チャイナ・ルンバ) 02:26
12 ホノルル・ムーン (Honolulu Moon) 02:34
13 海辺は楽し (Kilakila O Haleakala) 02:53
14 進軍スイング 02:40
15 野球選手の兵隊さん 02:44
16 涙はどんな色でしょか 01:44
17 月に告ぐ(月光値千金) 03:22

うん。壮観である。ラブリー岸井ワールド全開である。
今日日、優しい気持ちになれる男性ブラがあるそうだが、それに敵う内容。
あとはビクターが岸井音源をきちんと再編してくれるのを待つのみ。

カセットの「オリジナルSP原盤による昭和のコミックソング集」、リリースが1985年ですよ。この分野って時間が止まってるのかしら?

あと、三木鶏郎の本でSPレコード及びマスターテープについて深刻な事が書いてあったので紹介しとく。

三木鶏郎資料室録音テープの技術的背景とSPレコードについて
 当資料室の録音テープの多くはわが国において磁気録音技術が確立される以前の素材もあり、音質的に良好とはいえません。
 初期(昭和25~27年)の資料はアセテートディスク録音を数年後に民生用のテープ録音機(東通工P型・ウェブスター シカゴ等)で再録音したものです。アセテートディスクの保存状態も良くなかったようです。
 そのうえ録音テープが初期の紙ベース(東通工/kWタイプ)であり、40数年の歳月を経た現在では、ドロップアウト、ベースの変形、ベースの風化による極端な弱体化等により、良好な再生は望めませんでした。
 その後のプラスティックベースのテープの時代のものも、経年変化によりベースの片伸び・波伸びが著しく、また当時貴重品であったテープを節約するためか9.5cm/S幅録音が多く、音質を低下させる原因となりました。
 昭和29年以降の資料はBTS(放送規格)に準拠したものが多くなりますが、ベースの変形・スプライス部分の固化・スプライスのはがれ等と転写の問題は残りました。
 また当資料室の録音資料テープは資料保存の意味から録音特性は不自然なものも、いっさい補正をおこなっておりません。
三木鶏郎回想録より。1994年出版)





古いテープって、なにもこれに限った事じゃないよね?
もしかしてもう、モノ時代のマスターとかって
ほとんどダメになってたりするんじゃないの?きゃー!(即死)