嵐の夜

けつあごって、いつから好きかと問われると、じゃりン子チエからだな。百合根フリークだったからな。私。花井拳骨先生も良いし。今日、帰宅中に豪雨で傘もないのでバスの停留所に行ったら前に並んでいたのが中年にさしかかりのじゃりぱげありの青年で、ほのかに雑巾のにおいがしていた。朴訥だ。ベージュのシャツに黒のチノバン姿。武道を心得ているようにも見えるが、秋葉原にもいるような雰囲気だ。横幅もあるが、怒るほど肩が張っているわけではない。ときおりバスを確認して振り返る。あっ!けつあご!プチ・けつあごだ!ヒューイ・ルイスみたいにすごいんじゃなく、さりげなくけつあご。たたきつけるように雨足が増す中、私は青年のうす雑巾っぽい体臭とけつあごに集中していた。いいけつあごだな。けつあごってやっぱいいわ。見飽きない。ビバ・けつあご。そうこうしているうちにバスが来たので乗って青年の行く先は何処である。そうそう、夏休みなのでバイト始めました。出戻りで退社したとこの手伝いしてます。私、体裁的には円満退社とはほど遠いやめっぷりだったのだけど、社長とは気が合うので甘えてるの。社長もけつあごです!