MariMari「耳と目そしてエコー」

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フィッシュマンズ全面バックアップという異例のマリマリ。故・佐藤さんの彼女だったと聞いたことがあるんだけど、そんなことは別にどうでもいい。存在自体は7~8年前から知っていたが今まで聞いたこと無かったの。聞いてみた感想。てっきりもっと不思議ちゃん系のアレなかんじを想像していたんだけど、不思議ちゃん臭皆無。それどころか作為的なところが全然無くて生々しいくらい素。声はスピードのひとえちゃんに近いな。トーコ(旧小室ファミリー)とか。あとリリメグ安めぐみ安めぐみはチアノーゼみたいなブレスが最悪で気分悪くなるけどね。ナチュラルとかそういう例えは胡散臭いが物足りないくらい自然。ということでどうしてもサウンドプロダクションのほうばかりに耳がいってしまいます。なんつっても96年、「空中キャンプ」「ロング・シーズン」で極まんという勢いのフィッシュマンズがバックについているんだから。私はダブというものの分類上の性質というか、どういうのがダブかよくわからいのだけど、たぶんダブなんでしょうね。ダブ。ダブダブ。でも全体的に静謐というか、大人しいです。これはほんとうに、なにもすることがない時とか、風邪ひいて横になってるときとか、CDかけたきり換える気も起こらないような時とかに微音でかける音楽ですね。エンドレスで。でいて、聞き終えたところで特に何も残らないというか。悪い気も無いし、疲れもないし、もたれる事もないし、高揚もないし、煩わしくもないし、何かしようという気にもならない。フィシュマンズも頑張ってはいるけど所詮は本家のデモテープ程度の出来といえばそれまでと言う気もしなくもない仕上がり。余り技というか、本家での精神的ストレスをここで散らしていたのかしらなんて思います。そう考えるとここで鳴っている音がとても穏やかで平穏なものばかりであるのも納得がいきます。つーか、きちんと演奏している曲はラストの一曲だけか。やっぱり茂木氏のドラムの有無はでかいわな。