小谷美紗子「宇宙のママ」とか

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 小谷美紗子「宇宙のママ」840円-20%off、菊地成孔feat.岩澤瞳「普通の恋」斉藤由貴「AXIA」Duran DuranRIO」三枚500円。七月前半~中旬がテスト期間で更新がままなりませんでしたが、テストも済んで八月からはひと月も夏休みがいただけるという素晴らしい身分(つっても、金は減る一方)なので、更新もやや通常に戻ります。と思います。久々に北浦和のユニオンに行ってきた。だいたいここのユニオンは駐車場争奪ですごく嫌な思いをすることがしばしで休日に行くのは敬遠していたのだけど、今日は着いたら三台分も空いていた。珍しいですこんなこと。いつになくすんなり店内に入って物色。菊地成孔feat.岩澤瞳「普通の恋」発見。しかも三枚500円コーナー。一枚だと315円扱い。これはいやでも二枚選んでしまうのが人情でしょう。でもほんとこれだってのがなくて結局選んだのが上記二枚です。そんなもんです。
 今日はTBSラジオで「TABOO SONGS~封印歌謡大全」があったのですが、なんというか上手いことはぐらかされたような内容でした。そりゃ放送禁止度A級レベルの岡林信康「手紙」をかけたり(この曲はテレビでこの曲を追ったドキュメントでフルコーラスかかった前例があるようだ)意外なところで加山雄三の「びっこの子犬」なんかもかかりましたけど、ここまででした。ネットのニュース記事にあったモップスの「ブラインド・バード」はかからなかったし、いわゆる「差別」「身体障害」的ニュアンスの曲は上記二曲のみ。この二曲に集約させたってのもあったのかもしれませんが。他にかかった曲は時代背景的ないわくのある程度の、今聞いたら全くタブーでもなんでもないようなぬるい曲ばっかりでした。フランク永井の「返しておくれ今すぐに」が、実はよしのぶちゃん事件の犯人に当てた曲だったなんてのは発見でしたけど。あと、「放送禁止歌」という概念は、みなさんとっくにお気づきだとは思いますけど、マスコミが勝手にでっちあげた概念であって、そもそも存在すらせず、しかし結局それが膨れあがってなにかと「自粛」「放送禁止」「発売禁止」という悪い循環が世の中に浸透していった(つうか、受け取る側にしてみたら全く選択肢ないわけでこういう状態を望んでいる人なんてそういないと思うが)だけのものだそうです。でいて、それが放送局のみならず、レコード会社の余計な配慮にまで及んで、未だにCDに成らない遺産がまだまだ眠っているわけです。自粛の曖昧さって、CS放送では昔の映画が無検閲で放送されている現状を見たって容易に理解できるもんではないです。この放送を経たとしても現状は変わるもんじゃないでしょう。ただ「放送してもいいんだ」という事実だけを残して。
 小谷美紗子「宇宙のママ」ユニバーサル後期の小谷美紗子って、あまり印象なかったので、買ってみました。初期のどろどろのジャンル不定の作風から、「NIGHT」あたりのイースタン・ユースなんかとの交流からできたしなやかなロック調作風のちょうど中間にあたるような、音的な印象でいえば「カントリー」っぽい感じのアルバム。とても聞きやすいけどアタックは弱めです。初期のアルバムにあった生々しい言葉や青い感性は、曲によっては聞くのが辛いのですが、このアルバム辺りになるときちんと消化できているようで、もっと平熱的な言葉に変換されているようです。だいたい、天性のキュート・ヴォイス(だと勝手に思って居るんだけど)の持ち主、言葉を踏まえずに音として聞いたらとても愛らしい、健気な女性シンガーのトップクラスに位置していると思うんだけど、彼女って声で語られる事ってほとんど無いですね。ほんと好きな声です。彼女のアルバムに関しては出来不出来よりも好みで聞いてしまうので、でいてこのアルバムは私の小谷最高作「NIGHT」に次ぐくらいの内容を持ったアルバムなんじゃないかしら?って思ってます(5~10回くらい聞いた辺りで結果が出ると思いますが)