明菜様の演歌カバーアルバム発売に

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いつのまにか曲目決定、つうか、既にレコーディングも終了して、発売に至っているし、ってこれ、絶対事前に収録曲も決まっててレコーディングも済んでたでしょ?後出しジャンケンだよね。まぁ、そんなこと別にいいんですが。それにしてもリクエストではどうなることかと思った曲目、よくぞここまでってくらい堂に入った内容ですわ。三曲のインストで底上げして、実質10曲ってのはやや不満も残ると言えば残りますが・・・、ってこれ、初回版Bだけ「空港」がボーナストラックって、なんだかすごいことしますね。しかもボーナストラックなのに途中に入ってるし。これ、どれをコンプリートと捉えたらいいんだか。曲目でうれしいのが「矢切の渡し」。ちあきなおみならどれかなとおもったけど、演歌ならこれだよね。結果的にランク圏外から収録されたのはこの二曲と「みちづれ」だけか。「川の流れのように」ほんとに流れて良かった。美空ひばりは「悲しい酒」。「みだれ髪」聞きたかったけど、あれも印象としては晩年でまだ最近だからなぁ。お金持ちのみなさんは初回A・Bとお揃えになるのでしょうが、ジャケットは通常版が一番いいですね。

で、結局森がらみでネタにされた「おふくろさん」は余裕で却下。くだらないガセ記事かくなよ。でも、今回はきれいに女性歌手の曲を揃えてきたので、次回作に男歌演歌なんて企画も水面下で動いているかもしれないね。つーか、こんなに直ぐに出せるなら季刊くらいのペースで出して欲しいわ。

続評
艶華、意外とチャートリアクション悪かったのかな?さすがにパッケージ三つに分けたのはアレだったのかね。なんというか、zero one歌姫が出た時のような世間的な評判みたいなのをいまいち感じなかった。(あのアルバムの売れ方はまさに演歌的だったしね。チャートの上位に食い込むんではなく、中位でのロングセラー)というよりは、内容だよな。やっぱり。物足りないですよ。あれではやはり。明菜は山下達郎が言っていたとおり、時として歌唱法の選択を誤るシンガーだと私も感じる時がある。そういう意味ではこのアルバムは「クリムゾン」以上の失敗作のような気がしてしまう。体当たりで勝負していないような気がする。というか、もうわからないのさ。明菜様の狙いというか、落としどころが。演歌でもなければ、情念も感じられない。無味乾燥に演歌、って、それほど味気ないものない。なんというかやはり演歌歌手ではない中森明菜ってのがいて、頑なに演歌になりきろうとしていないのね。郷に入って郷に従っていないの。頑なに。結果としてその作用がマイナスにしかならなかったのがこのアルバムの敗因だと感じています。まね事でも付け焼き刃でもいいから小節回して世の中全てを斜に見るくらいの角度でスパッと歌いきって欲しかったのですわ。私的には。