倉田まり子「あなたにめぐり逢えて…」
いつの時代にも必ず居るのに絶対に大成しないタイプのアイドル顔ってあるじゃない？倉田まり子の系統ってそんな感じがする（石川ひとみ、矢田亜希子、夏川純など）。固定支持層が必ず居るのは理解出来る。でも大衆化しない。天下は取れない。別にそれでいいとは思うんだけど。
このアルバム、A面は都倉ワールド、B面ではなんとABBAのエンジェルアイズをカバーしているのだ。出だし「Ha Ha Ha」と来ただけでエンジェルアイズだーとつんのめりそうになるくらいやっぱりABBAは凄いよ。北欧から天下取るにはこのくらいのライティングできないとダメなんだね。それにエンジェルアイズってABBAでは代表曲の方でもないのにこの出来映え。倉田まり子ver.聞くともうほんと本家が聞きたくなってちょっとたまらなくなるのよ。うずくわぁ。
倉田まり子は聖子ちゃん以前のアイドル歌唱の見本のような模範的なアイドル歌唱で歌唱力は相当なものなのだけど、ここに落とし穴があって、実はこういう歌唱で天下とったアイドルってのもまたいないんだよね。あくまでアイドル市場でしか需要ない歌唱なのよ。これだけ歌唱力あったらアニメ主題歌とか声優とか幼児番組の歌のお姉さんとか大成しそうなステージは様々あったような気がするけど、イメージとしては例の事件の会見で釈明ばかりしてる絵しか思い浮かばないある意味不幸なアイドルでしたね。
