加藤登紀子「out of border」

松居直美のファースト「15のノンノ」聞いてみる。どういういきさつもなにも、欽ちゃんのそういう一連の流れをくんで出てきたものなのだろうけど、これはきつい。松居直美が変に芸達者だからなのか、楽曲に問題があるのか、狙いが悪いのか、いや、全部総括して、よくない。良い点をさぐれない。欽ちゃんの負のオーラが一番悪い感じに作用してしまった感じだ。松居直美のがんばりようも、だからどうすればいいのかがわからない。間違い続けている。面白く作用しなくてはいけない箇所がどこもかしこもそうなのだ。当時はこれでよかったのかしら?「しらけ」とか「ナンセンス」とかいうのかしら?ある意味、戸川純的なパンキッシュな側面も伺えるけど、伺える分だけ痛ましい結果におちいる。なんてかわいそうなかんじなのかしら。なのにぜんぜん健気じゃない。だれも幸せになれない。欽ちゃん系の作品にはたびたびこういうのにぶち当たるけど、これはもうシングルの「微妙なとこネ」で終わらせてあげるべきものだったと思う。山田邦子のバスガイド風の曲なんかもあるけど惨敗です。

で、加藤登紀子の「out of border」なんですけど、前に一度聞いてたけどLPが入手出来たのでまた聞き直している。女の暗部が地中から竹の様に伸びてくような凛としているけど、突き放した様な感じはあるアルバムだよね。私もこういうアルバムを全肯定して抱きしめられる様に慣れれば女レベルがぐいぐい上がるんだろうけど、そういうの磨ける様な機会にこの先逢えるのかしらって感じるから、せめておトキきいてそのへん努力してみようかと思うのよね。というより私はもっともっと男好きをアッピールしていかなきゃいけないわね。そういう目で男性を見ていかなきゃいけないってことよね。がんばるわ。ちんこちんこ。