隠れた彼岸花の名所(空に近め)

枯れたリーマンやニートがひとり訪れ、ボーッと金魚を見たり、薄汚れた遊ばれぬ遊具を見たり、金の無さそうなカップルがいちゃついているのを視界の隅に追いやったりして時をつぶす都会の最果て的スポットとして長年親しまれている池袋西武屋上だが、この季節の池袋西武屋上はちょっと趣が違う。最果て+霊場感が増し、恐山と空が直結しているのでは?というくらいの因果臭が立ちこめる。至る所の植え込みから真っ赤な花が咲き狂うのだ。曼珠沙華。誰かが植えたのか。それとも植樹の根に絡んだ球根が繁殖したのだろうか。その繁殖力は素晴らしく、植え込みから球根が剥きだしで微グロのものさえある。日暮れ時など「あの世の入り口見つけたり」という気分にもさせられる絶好の彼岸花スポットなので、お暇な方は是非訪れて。奥の方に小さな鳥居と境内だってあるんだよ。もう、秋限定で池袋霊場と認定してもいいよね。地上より少し高い空を見上げて「夢破れふるさとの空を今でも 飛んでる」なんて気分を味わおう。






※まだ今年は行ってないので撤去されてたらごめんなさい。

追記
見てきた! 遊具(パンダとかライオンの乗り物)が撤去されておった! 寂しさ百倍!
花はがっつり咲いていた。もうここ、子供の来る場所ではないね。